ブックメーカーで勝ちすぎると税金を払うべきなのかがあやふやな人は、意外と多くいるのではないでしょうか。そのため、ブックメーカーをプレイしている人は、税金についてしっかりと理解する必要があります。ブックメーカーの勝利金を正しく処理しなかった場合は、脱税になりうるからです。
もし、税金を払う必要があるのにもかかわらず確定申告をしていない場合は、脱税になってしまうかもしれません。そこでこの記事では、ブックメーカーで得た勝利金における税金の知識がしっかりと理解できるように、勝利金の税金についてや確定申告について確認していきましょう。
目次
ブックメーカーで勝ちすぎた人必見!税金と確定申告
ブックメーカーでよく勝っているという人は、もしかしたら確定申告が必要かもしれません。
今まで税金のことをあまり理解できなかった人は、ここでご紹介する内容をしっかりと頭に入れておきましょう。ここからは、見逃したら大変になりかねない確定申告の仕組みを確認します。
ブックメーカーの勝利金における税金や確定申告の義務
ブックメーカーの勝利金に対する確定申告の義務とはどのようなものなのでしょうか。ブックメーカーで一定額の利益がある場合は、納税義務が発生します。この一定額の利益は、以下で確認できます。
ブックメーカーの勝利金は「一時所得」に該当する?
ブックメーカーの勝利金は、「一時所得」に分類されます。一時所得とは、所得税の一種で下記に分類されています。
また下記の分類のうちブックメーカーで得た利益とは「懸賞や福引きなどで得た賞金や賞品」や「競馬や競輪などで得た払戻金」に該当します。
下記は、一時所得のカテゴリーとなります。
- 懸賞や福引きなどで得た賞金や賞品
- 競馬や競輪などで得た払戻金
- 生命保険の一時金
- 法人から贈与された金品
- 遺失物拾得者や埋蔵物発見者が受ける報労金など
税金の支払い
税金の支払いが必要になるかという計算式は以下で出すことができます。
- 「利益-賭けた金額-特別控除額50万円」によって、ブックメーカーで得た勝利金の一時所得を計算することができます。
- 「一時所得 x 1/2 」によって、 一時所得の課税対象金額を計算することができます。
確定申告
確定申告は、 前年の1月1日~12月31日までの利益が50万円を超えている場合に、今年の2月16日から3月15日までに行う必要があります。
このとき、利益が50万円以下の場合は確定申告が必要ありません。
ブックメーカーの収入は黙っていればバレないのか
確定申告に必要な基準は理解できましたが、この金額を超えていても確定申告をしなくてもバレないと思っている人はいませんか。ここで、詳しく確定申告をする必要がある事例を確認していきましょう。
プレイヤーが税金を払わない場合考えられるリスク
例えば、利益の引き出しに銀行口座を使っている場合はブックメーカーと銀行口座との取引の履歴が残ります。そのため、税務署のチェックが入った場合にその取引がバレてしまうことが考えられます。
もし、納税の義務があるのにしていないことがわかると脱税になってしまうことが考えられます。そのため、一定額以上の利益がある場合は、必ず確定申告をするようにしましょう。
ブックメーカーでの利益を勤務先に秘密にしたい場合
副業が許可されていない会社にお勤めの場合、ブックメーカーからの利益がバレることが嫌なので確定申告をしたくないという人はいませんか。そういう人でも、もちろん確定申告をしなければなりません。
そのような人は、確定申告をする場合に、住民税の納税方法を「普通徴収」にすると会社の給料とは別に納税することができます。このことで、ブックメーカーの通知だけの住民税が届くようになります。
ブックメーカーで税金が発生するタイミングとその金額
ここでは、ブックメーカーで得た利益はどのようなタイミングで税金が確定するのかを確認しましょう。先ほども少し触れましたが、この仕組みを知らないともしかしたら脱税になってしまう場合があるのでしっかりと理解しておきましょう。
ブックメーカーで得た勝利金に税金がかかるケース
ブックメーカーでプレイをした場合、どのような時に税金を払わなければいけなくなるのでしょうか。ここで、その詳細をチェックしていきましょう。
ブックメーカーのスポーツベットで収入が発生した
ブックメーカーの利益に税金がかかるのは、50万円以上の利益を得た場合です。この利益とは、経費(賭け金額)を引いた金額になります。
計算式は以下となります。
ブックメーカーで得た利益は、「利益ー経費(賭け金額)」から出すことが可能です。
勝利金をブックメーカーから自分の銀行口座へ出金した
ブックメーカーの勝利金を銀行口座に出金する場合は、その履歴が残ります。そのため、ブックメーカーと銀行口座との取引の記録が残ることで税務署のチェックが入った場合に脱税になる可能性があります。そのようなことにならないためにも正しく申告するようにしましょう。
スポーツベットで負けた分はどのように税金にカウントされるのか
利益を計算する方法は、「利益ー経費(賭け金額)」で出すことができます。これは、スポーツベットで負けた分に関してはカウントされませんので注意しましょう。
利益としてカウントされるのは、あくまでブックメーカーから得た勝利金から賭け金を引いた金額のみです。
ブックメーカーで得た勝利金が納税の対象となるケース
ここでは、ブックメーカーで得た勝利金に対して納税が必要になる事例を2つに分けて確認していきましょう。
勝利金の合計額が年間50万円を超える場合
勝利金が年間で50万を超える場合は、確定申告が必要になります。この金額は、あくまでブックメーカーで賭けた金額から引いた勝利金のみです。負けた分は含まれませんので気をつけましょう。
会社員なら勝利金が年間90万円以上になる場合
基本的に会社員の方で給与所得以外に勝利金が90万円以上ある場合は、確定申告が必要になる場合があります。これは、ブックメーカーの利益が副業という扱いになるためです。
ブックメーカーの課税金額・所得税の計算方法
- 一時所得:総収入額-総支出額(ベット額)-特別控除額の最大50万円
- 一時所得に対する課税対象額:一時所得の金額 x 1/2
課税される所得税は以下になります。
- 1,000円から1,949,000円まで:税率5%、控除額 0円
- 1,950,000円から3,299,000円まで: 税率10% 、控除額97,500円
- 3,300,000円から6,949,000円まで: 税率20%、控除額427,500円
- 6,950,000円から8,999,000円まで :税率23%、控除額636,000円
- 9,000,000円から17,999,000円まで: 税率33%、控除額1,536,000円
- 18,000,000円から39,999,000円まで :税率40%、控除額2,796,000円
- 40,000,000円以上:税率45%、控除額4,796,000円
ブックメーカーで得た勝利金を確定申告する方法
ここからは、スポーツベットで得た勝利金を確定申告する方法を5つのステップに分けて確認していきましょう。確定申告は、シンプルに手続きが可能です。複雑で面倒な手続きが必要なのかと思っていた人は特に参考にしてください。
ブックメーカーで得た全体の収入と支出の情報をまとめる
まずは、昨年得た収入などをまとめましょう。ブックメーカーから引き出した金額や賭けた金額などの履歴を確認しながら洗い出しましょう。
ここで必要になるのは、ブックメーカーで得た利益とそれに賭けた金額です。ブックメーカーで賭けをして負けた分は、計算されませんので注意しましょう。
必要書類を準備する
正確な金額が出たら、それに伴う書類を作成します。書類作成は、国税庁の「確定申告書作成コーナー」からが簡単なのでおすすめです。
確定申告書を作成する
確定申告書を作成します。国税庁ホームページの「確定申告書作成コーナー」から作成すると、内容に合わせて金額などを入力していくだけなのでとてもシンプルです。作成には、国税庁ホームページを参考にするとスムーズでしょう。
確定申告書の作成に必要な情報
確定申告には以下の書類が必要になります。
- 本人確認書類:マイナンバー、免許証、住民票など
- 印鑑:認印(シャチハタは無効)
- 金融機関の口座番号
- 源泉徴収票:会社などから所得がある場合に用意する
- 支払調書:使っているブックメーカーから発行してもらえることがあります(ブックメーカーによってもらえる場合とそうでない場合があります)
確定申告書を提出する
確定申告書は以下の提出方法が利用できます。また、申告の期間は、2月16日から3月15日の間に行う必要があります。
- 税務署の窓口に提出する
- eーTaxで送信手続きをする
- 郵送で書類を送る
所得税を納付
確定申告書の提出が終わったら、納税書が送られてくるので納税する必要があります。納税方法には以下があります。
- 銀行振替
- 現金納付
- eーTaxで納付
スポーツベットの勝利金の3つの節税対策
確定申告について理解できたところで、ここからは納税をしたくない人のために節税する方法をご紹介していきましょう。もし、確定申告をしたくないという人がいたら参考にしてください。
節税対策その1. 年間の勝利金を50万円(90万円)以下に抑える
確定申告をしたくない人は、勝利金が50万円(90万円)を超えないように勝利金の調整をする方法があります。年間50万円(90万円)以上になりそうになったらプレイを制限しましょう。
節税対策その2. ブックメーカーから出金する額を50万円以下にする
確定申告が必要にならないために、ブックメーカーからの出金を制限する方法があります。銀行口座へ出金することで、その記録が残ることを防ぐために金額を超えそうになったら勝利金をブックメーカーに残します。そのことで、税金の対象にならないように制限することができます。
節税対策その3. 海外のペイメント会社を利用する
多くのプレイヤーは、国内の銀行口座を決済方法として利用していると思います。そこで、海外を拠点にしている決済方法を利用することで、国内の税務署からのチェックが入らないようにするという方法があります。
しかし、この方法はあくまで対策としてご紹介していますが税務署のチェックが入る場合が少なくともあるのであまりおすすめできません。
ブックメーカーの勝利金は課税・確定申告の対象なので注意
ここまで、ブックメーカーの勝利金における納税に関する詳細を確認してきました。ここでお伝えしたように、ブックメーカーで得た勝利金にはその金額によって確定申告が必要になります。
課税対象となった場合は賢く節税も可能!
税金を払いたくないという人は、賭けを制限することで節税をすることが可能です。確定申告が必要になる金額以上はプレイを行わないようにして、それに対して賢くベットをすることができます。
プレイヤー自身で責任を持って確定申告や課税対象かを調べよう
ブックメーカーは、確定申告が必要なのかを教えてくれることはありません。そのため、必ず自身で管理をしながら責任を持ってプレイをするようにしましょう。
課税対象となる金額に達しないように調整することも可能
先ほどからお伝えしているように、納税をしたくない人は課税対象にならないように自身で調整をしながらプレイをすることが可能です。脱税にならないように税金の仕組みをしっかりと理解して責任を持ってプレイするようにしましょう。
あえて税金を抑えるために非課税内でプレイするのもOK
納税を避けたい人は、非課税の範囲以内で賭けをすることが可能です。確定申告が面倒という人は賭けを調整しながら無理のない範囲でベットを楽しみましょう。
ここでお伝えしてきたように、納税が必要な場合は速やかに確定申告をするようにしましょう。もし脱税が見つかってしまうと余分に多くのペナルティを払うことになります。そのため、責任ある正しいベッティングを楽しむようにしましょう。
よくある質問
ブックメーカーでのベットにかかる税金は、居住国や地域によって異なり、その国の税法が適用されますか?
税法は、日本国内に住んでいる人に対してすべての人に適応されます。これは、海外のブックメーカーでプレイをした場合でも日本国内に住んでいる人は課税の対象になりますので注意しましょう。
ブックメーカーの税金は勝利した金額の大きさによって変わりますか?
ブックメーカーで得た勝利金によってその税金の金額が変わります。国税庁のホームページでも確認できるので事前に確認しておきましょう。
ブックメーカーの税金は個人の所得税とは別に課せられますか?
ブックメーカーで得た勝利金は、その金額に対して確定申告をする必要があります。
スポーツベットで損失を出した場合、それが税金控除の対象となりますか?
一時所得は、(利益-賭けた金額ー特別控除額50万円)で出すことができます。この時の利益は、賭けた金額を引くことになりますが負けた分に関しては対象になりません。
ブックメーカーの税金に関する具体的な法的なガイドラインはどこで確認できますか?
確定申告に関することや、税金のことでわからないことがあったら国税庁のホームページや税務署などで確認することが可能です。不明点がある場合は、問い合わせをすることも可能です。間違えのないように確定申告をするようにしましょう。